わたしは知らずに生きてきた、わたしを見守るあなたの存在を。
わたしは知らなかった、あのとき受けたあなたの愛を。
嬉しいとき、悲しいとき。楽しいとき、つらいとき。
誘惑を断ち切れず、過ちを犯したときでさえ。
それでもわたしは、あなたのことを気付けずにいた。
そんな自分本位なわたしに対しても、あなたの愛は変わらなかった。
わたしは無知なまま、あなたの心を深く理解できなかった。
誰よりも強く深いあなたの愛に応えられなかった。
あなたの愛に触れたとき、わたしは喜びに打ち震えた。
やがて感動で高ぶった心は、慎みを失い驕りへ変わる。
巷にあふれる誘惑、湧き出る雑念があなたの愛を遠ざける。
わたしはあなたを愛することを忘れ、心は移ろいあなたを離れた。
裏切りの後に湧き上がる、弱い自分に対する怒り、嘆き、失望。
いつまでも消えない心のむなしさ。
あらためて思い知る、かけがえのないあなたの存在。
決して失ってはならない、あなたの愛、あなたとのつながり。
それでもあなたは寛大な心でわたしを受け入れてくださる。
あなたの熱い愛に代えがたき幸福感を覚え、心が震え、涙が溢れ出る。
もう惑わされない、道を間違えない。
わたしは過去の汚れた自分を捨て、ただあなただけを求める。
あなたへのひとすじの愛であなたの愛に報い、あなたの御心をなすために。
あなたとの永遠の愛のために。
あなたとひとつになるために。